Monday, October 3, 2011

こんな筈では。

さぁ、明日の早起きに備えて夜9時に早めの就寝です。眠い眼をこすりながら何とか起きたのは4時。私は紅茶、ボブはコーヒーを飲んで眠気をさます。そうしながら朝食用と空腹用に卵を4個茹でた。ゆで卵は航海中の手軽なタンパク源。暗闇の中で錨を上げ、4時35分にアンカレッジを離れた。空には半月に近い月が出て、星もきらめいている。よしよし。

メインとジブのフルセール。風は東から15〜20ノットの予報だから、必要ならエンジンもかけて12時間もあれば楽にトリニダードへ到着予定だ。なるべく早く着きたいので、最初からエンジンもオン。でも、片方だけ。というのは、もう片方のエンジンのセールドライブが水漏れしている事が数日前に判明し、トリニダードで修理してもらうまでは、極力使わないようにしていたからだ。

グレナダを出て4時間くらいは船のスピードも8、9ノットで予定通り。ところが、その後スコールがたて続けにきた。そしてスコールが去った後は、何故か風が止まってしまった。瞬間風速41ノットは有り難くないけど、その後は風速がどんどん下がり6ノットと超微速。おまけに使える方のエンジンをほぼ全開にしても5ノットでしか走れない。また、風も東からの貿易風が向かい風の南風に変わり真っすぐ進めず、ジグザクでタックまでする羽目に。両方のエンジンをフルに使えたら、波もないこんな時はすいすい機走できるのに。下手に問題のある方のエンジンを使ってフリーズしたら、肝心のドッキングの際に困るし、でも、午後11時を過ぎるまでは入国手続きを終えていなければならないので、時間を区切って恐る恐る2度程そのエンジンも使った。

午後5時までには余裕で到着する予測を大きく裏切って、着いたのは午後9時。結局16時間半もかかる長い航海になった。そのままクルーズイン(Crews Inn)というホテル兼マリーナにある入国管理局のドックへ横付けして、取りあえず入国審査を受け、そのまま隣のドックに移動。何はともあれ無事にトリニダード到着を祝って乾杯。そしてすぐさまお休みなさい。グー。

晴れていた空がこんなになるとイヤなものです。

到着3時間前から青空がもどり、期待しなかった夕陽まで
見る事ができた。左手前の陸地はベネズエラです。

残念ながらグリーンフラッシュは無し。でも、満足の夕焼け空。

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